ピアノ調律師の基礎知識

 自動演奏ピアノ

自動演奏ピアノとはピアノに自動で演奏する装置を組み込んだもので、現在はデジタル機器を用いていますが、古くは、 空気式の自動演奏装置によるピアノなどがあり、ピアノロールと呼ばれる巻紙に演奏情報を記録したものもあります。
これらの手動式自動演奏装置は、レコードの記録・再生の質の向上や電気録音システムの発達により衰退しました。後に電子機器の発達により、フロッピーディスクにより録音再生できる自動演奏装置が開発され、現在ではMIDI信号を使ったフラッシュメモリなどの記録メディアで録音・再生するのが一般的になっています。
電子ピアノや電気ピアノと違い、アコースティックピアノに別の機能を持つ装置(電子楽器)が組み込まれているため、消音ピアノなどと総称してハイブリッドピアノと呼ばれることもあります。


 装置の構成
現在普及している自動演奏ピアノの構成です。演奏データの記録・再生に加え、ノに消音機能が付加されているピアノもあります。

①再生用データ
カセットテープ、フロッピーディスクからはじまり、現在ではフラッシュメモリなどの記録メディアが用いられ、その多くがMIDI規格が採用されています。

②再生機能
鍵盤とペダルをアクチェーターで駆動し、自動で演奏します。アクチェーターにはソレノイド、電子磁石が用いられ、発音タイミング、強弱、止音タイミング、ペダリングが再現されます。

③センサー機能
鍵盤、アクション、ペダルの演奏情報を検出し演奏データとします。再生状態を監視し、再生性能向上にも寄与しています。

④記録(録音・再生)
センサーからの演奏データを記録メディアに記録しそれを再生しています。

⑤電源
日本国内の場合、通常AC100Vが使用されています。


 メンテナンス

機能点検
電源の確認
電源はACアダプタです。ピアノへの接続はピアノ背面からの場合とユニットボックスの場合があります。正しく接続されてるか確認し、音がでるか確認しましょう。
再生機能を点検する場合は電源をつけ記録メディアを挿入し、自動演奏するか確認しましょう。

調整方法
アクション脱着の際には親板などに添付されているアクションの脱着方法を確認しましょう。また鍵盤下面やハンマーレール、キーバックレールクロス付近や棚板など各種電子部品がが取り付けられていますので調律や整調作業の際には部品を損傷しないよう注意が必要です。

故障時の処置
電源部が故障した場合、症状を記録し、販売店もしくはメーカーに対応を依頼しましょう。
電子・電気部品の故障であっても修理対応が的確にはかれるように配慮することが大切です。






 理論と作業工程
 第1章 ピアノ概論
 1 音楽の知識
 楽典
 西洋音楽史
 楽曲
 作曲家
 音楽産業
 2 楽器の知識
 楽器の分類
 ピアノの種類
 ピアノ発達史
 世界各国のピアノ
 使用と保守管理

 第2章 ピアノ構造論
 機構と材料
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構
 外装

 第3章 ピアノ調律論
 音の性質
 ピッチ
 平均律と各種音律
 検査方法
 張力計算
 カーブ
 調律音程

 第4章 ピアノ整調論
 手順及び寸度
 関連工程
 症状別対処法
 機能点検

 第5章 ピアノ修理作業
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構




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