ピアノ調律師の基礎知識

 使用と保守管理

ピアノ調律師としての知識だけでなく、顧客・ユーザーにとっても必要な情報が多くあります。消費者の意識も多様化していますので、より顧客対応に配慮する必要があります。単に危機感をもたせたり、問題点を指摘するのではなく、有効かつ可能な対処方法をガイドすることがピアノ調律師の役目となります。


 設置環境

ピアノ管理の要点
・設置場所
・気候の変化に対する注意
・暖冷房に対する注意
・適度な使用について
・定期的な調律・整調について
・音の公害に対する注意

設置場所の条件
・過度の湿気および乾燥のない所
・直射日光の当たらない、雨の降り込まない所
・冷暖房装置の近くでない所
・壁に密着しないこと
・床が丈夫で音響効果のよい所
・音の公害に対して配慮すること

温度・湿度
・年間を通しての適当な温度・湿度
温度 20℃ ±5℃
湿度 60%  ±10%
・季節ごとの適当な温度・湿度
冬:温度 10~20℃ 湿度 35~65%
夏:温度 20~30℃ 湿度 40~70%


 使用時の注意事項

使用時の注意
現在のピアノは、鍵盤蓋がゆっくりしまる仕様が多くなりましたが無理な加重をかけると正常な動作にならなかったり破損の原因にもなりますので正しい操作方法であることが必要です。
ユーザーの手入れで間違えやすいのは白鍵をアルコールで消毒する、外装の艶出し用メンテナンス剤を鍵盤に使う、半艶仕上げの外装に艶出し用を使用するなどです。

安全に関する事項
グランドピアノの屋根は支え棒が受け皿からはずれると落下の危険性があります。注意喚起が必要です。
学校などで児童、生徒にピアノを運ばせることは極めて危険です。専門の運送業者に依頼することを勧めて下さい。
椅子は足取付のゆるみの点検が必要です。
椅子の二人乗り、踏み台にするなどは危険です。
地震の際はピアノから離れる、対策器具も巨大地震の場合は限界を超えます。


 湿気・乾燥による故障事例

過度の湿気による故障例
・アクション・鍵盤のスティック
・金属部品の錆発生
・調律の狂い
・整調の狂い
・接着箇所のはがれ
・木部品のねじれ
・音色音量の変化

過度の乾燥による故障例
・ケース、部品の反り・割れ
・音響板の割れ
・ねじ類のゆるみ
・整調の狂い
・調律の狂い
・チューニングピンのルーズ
・接着部分のはがれ
・音響板の沈下






 理論と作業工程
 第1章 ピアノ概論
 1 音楽の知識
 楽典
 西洋音楽史
 楽曲
 作曲家
 音楽産業
 2 楽器の知識
 楽器の分類
 ピアノの種類
 ピアノ発達史
 世界各国のピアノ
 使用と保守管理

 第2章 ピアノ構造論
 機構と材料
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構
 外装

 第3章 ピアノ調律論
 音の性質
 ピッチ
 平均律と各種音律
 検査方法
 張力計算
 カーブ
 調律音程

 第4章 ピアノ整調論
 手順及び寸度
 関連工程
 症状別対処法
 機能点検

 第5章 ピアノ修理作業
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構



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