ピアノ調律師の基礎知識

 楽器の分類

西洋音楽の管・弦・打楽器とザックス=ホルンボステル分類
西洋音楽において、楽器はおおむね弦楽器、管楽器、打楽器 の3つに分類されます。また、ピアノやオルガンなど鍵盤のある楽器は一般的に「鍵盤楽器」と呼ばれますが、これらも広義において、その構造から「弦楽器・管楽器・打楽器」の3つで分類することがきます。
一方、この分類方法は西洋音楽における一般的な分け方で、分類基準が発音体や奏法や構造など一貫性がなく、あらゆる楽器を体系的に分類するには不向きで、楽器分類としては現在、発音原理を分離要素としたザックス=ホルンボステル分類(体鳴楽器・膜鳴楽器・弦鳴楽器・気鳴楽器・電鳴楽器の5分類)が広く知られ、楽器博物館などで使われています。
しかしながら、ここではピアノを扱う上で大前提となる西洋音楽の分類、「弦楽器・管楽器・打楽器」を中心にとりあげます。


 弦楽器

弦楽器は弦から発音される楽器を総称したもので、さらに弦を、はじく、こする、たたくの違いで 撥弦楽器 ・擦弦楽器 ・打弦楽器と分けられます。西洋音楽では、一般的に弦楽器というと、バイオリン、チェロなどの弓奏楽器(擦弦楽器)のことを指します。

發弦楽器 (はつげんがっき)
弦楽器の中でも弦をはじいて音を出すもの。
一番代表的な撥弦楽器といえばギターですが、はじいて音をだす弦楽器は世界中にとても数多くあります。
また、広義においては鍵盤楽器であるチェンバロもその構造からこの發弦楽器に含まれます。
[おもな發弦楽器]
ギター、ウクレレ、マンドリン、リュート、ハープ、琴、三味線など

擦弦楽器 (さつげんがっき)
弦楽器の中でも弦をこすって音を出すもの。
一般的には馬の尻尾の毛を束ねた弓と呼ばれるもので弦をこすり音を出すことから、弓奏楽器とも呼ばれます。
[おもな擦弦楽器]
バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなど

打弦楽器 (だげんがっき)
弦楽器の中でも弦をたたいて音を出すもの。
主に木製の共鳴箱に複数の弦が張られ、スティックなどで弦をたたいてメロディを奏でます。
広義においては、ピアノやクラヴィコードなども打弦楽器に含まれ、打弦楽器の中でも鍵盤を有するという意味で「有鍵打弦楽器」という分類もあります。
[おもな打弦楽器]
ダルシマー、サントゥール、ツィンバロンなど


 管楽器

管に空気を送り込んで音を出す楽器で、。管楽器は、さらに発音方法により金管楽器と木管楽器に分かれます。

金管楽器 (きんかんがっき)
演奏者の唇の振動によって発音させる管楽器を金管楽器といいます。管の長さを変えて音の高さを変化させます。材質が必ずしも金属とは限らず、また金属製でありながら木管楽器に分類されるものもあります。
[おもな金管楽器]
トランペット、コルネット、ホルン、トロンボーン、チューバなど

木管楽器 (もっかんがっき)
もともと木製のものが多かったため、木管楽器と呼ばれる経緯がありましたが、現在では金属製の木管楽器も多く、その定義はややあいまいですが、おおむね金管楽器以外の楽器、つまり唇の振動によらない方法で発音する管楽器をさして呼ばれています。一般的には管の穴を開けたり閉めたりして音を調節します。
[おもな木管楽器]
フルート、ピッコロ、クラリネット、サクソフォーン、オーボエ、ファゴットなど


 打楽器

たたくことにより音を奏でる楽器。
演奏する上で、音階をもつものと、もたないものがあり、一般的に打楽器といえば後者をさし、主にリズムを奏でるために使われます。たたいて音を出すというシンプルな構造から世界中には数え切れない打楽器が存在し、カスタネットや木魚などもあてはまります。
[おもな打楽器]
ドラム(セット)、ティンパニー 大太鼓 シンバル トライアングル タンバリンなど

旋律打楽器 (せんりつだがっき)
打楽器の中でも音の高さを変えて演奏できるもの、つまりメロディーを奏でることができる楽器を旋律打楽器といいます。
[おもな旋律打楽器]
マリンバ、ビブラフォン、グロッケンシュピールなど







 理論と作業工程
 第1章 ピアノ概論
 1 音楽の知識
 楽典
 西洋音楽史
 楽曲
 作曲家
 音楽産業
 2 楽器の知識
 楽器の分類
 ピアノの種類
 ピアノ発達史
 世界各国のピアノ
 使用と保守管理

 第2章 ピアノ構造論
 機構と材料
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構
 外装

 第3章 ピアノ調律論
 音の性質
 ピッチ
 平均律と各種音律
 検査方法
 張力計算
 カーブ
 調律音程

 第4章 ピアノ整調論
 手順及び寸度
 関連工程
 症状別対処法
 機能点検

 第5章 ピアノ修理作業
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構








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