ピアノ調律師の基礎知識

 症状別対処法 / ピアノ整調論

アップライトピアノの症状別対処法

リバウンド(2度打ち)の原因
・キャプスタン前後が手前。
・ロストモーションがカラ。
・均しが低い。
・あがきが浅い。
・レットオフが狭い。
・打弦距離が広い。
・バックストップが広すぎる。
・ジャックストップレールが奥。
・ダンパーストップレールが奥。
・バックヂェックフェルトの摩耗・剥がれ・硬化。
・キャッチャースキン摩耗・剥がれ・硬化。
・バックチェックの向き・角度が悪い。
・センターレールの角度が悪い。
・バットスプリングの破損・はずれ。
・スプリングコードの破損・はずれ。

タッチが重い
・スティック。
・接触部分の不円滑。
・スプリングが強い。
・ダンパースプーンの掛かりが早い。

止音不良の原因
・ダンパーが弦に正しくあたっていない。
・スプーン掛けが早すぎる。
・総上げが早すぎる。
・ダンパーペダルの突き上げ。
・ダンパーフェルトの剥がれ・硬化。
・ダンパースプリングが外れている、及び破損。
・三ツ割が悪い。
・ダンパーフェルトの形状不良(切り込みが浅いなど)。
・ダンパーレバーのスティック。
・弦割りがずれている。
・ダンパー圧が少ない。
・鍵盤が戻らない。

ペダル雑音の原因
・ペダル窓ラシャが薄いか摩耗している。
・ペダル窓ラシャ側面とペダルの接触。
・ペダルレバー(天秤)とフレームの接触。
・釣金棒とペダルの接触。
・ペダルレバーと受木(バランス台)との接触。
・突上棒ガイドと突上棒のきしみ。

1度は発音するが2度目から発音しない原因
・バットフレンジのスティック。
・ジャックのスティック。
・鍵盤のスティック。
・ジャックスプリングの破損・はずれ。
・バットスプリングの破損・はずれ。
・スプリングコード(フレンジコード)の破損・はずれ。
・ブライドルテープの破損・はずれ。

打鍵時、アクションで雑音を発する場合の接触部品
・ウイペンヒールクロスとキャプスタンボタン。
・ダンパーレバークロスとスプーン。
・ダンパーレバークロスパンチングとダンパースプリング。
・各フレンジのゆるみ。
・バランスキーピンの穴のガタ。
・バットフェルトの摩耗。
・シャンクのニカワぎれ。
・センターピンのゆるみ。

グランドピアノの症状別対処法

リバウンド(2度打ち)の原因
・均しが低い。
・あがきが浅い。
・レットオフが狭い。
・打弦距離(ハンマー均し)が広い。
・バックストップが広すぎる。
・バックヂェックフェルトの摩耗・剥がれ・硬化。
・バックチェックの向き・角度が悪い。
・レペティションレバーのスプリングが強すぎる。
・ジャックがレベティションレバーの運動停止より先にはずれる。

連打性能不足
・レペティションレバースプリングが弱すぎる。
・ジャックが高すぎて戻らない。
・レットオフが広すぎる。
・ハンマーストップが遠すぎる、又は近すぎる。
・バックチェックの角度が悪く接触する。

タッチが重い
・スティック。
・接触部分の不円滑。
・ダンパーの掛かりが早い。

止音不良の原因
・ダンパーの掛かりが早すぎる。
・総上げが早すぎる。
・ダンパーペダルの突き上げ。
・ダンパーフェルトの剥がれ・硬化、角度・位置の不良。
・三ツ割が悪い。
・ダンパーフェルトの形状不良(切り込みが浅いなど)。
・弦割りがずれている。
・鍵盤が戻らない。

ペダル雑音の原因
・メタル(打棒)のブッシングクロスの摩耗。
・メタル(打棒)とペダル箱のきしみ。
・ペダル箱のビスのゆるみ。
・ペダル先端と突上棒のきしみ。
・突上棒とガイドのブッシングクロス部分のきしみ。
・突上棒とレバー(ナギナタ)先端部分のきしみ。
・レバーと受木(ネコ)の接触部分のきしみ。
・スプリングのきしみ。
・ソフトペダルレバーとダンパーレバー、ペダルレバーの接触。
・筬とペダルレバーの接点部分のきしみ。
・突上棒調整スクリューのゆるみによるガイドと接触。
・L金具とペダルレバーの接触。
・筬すべり金具と棚板の接触面のきしみ。

ハンマー接近(レットオフ)がはっきりと出ないときの注意点
・打弦距離。
・鍵盤の深さ。
・レペティションレギュレーティングスクリュー(ドロップスクリュー又は、ストップスクリュー)。
・レギュレーティングボタン。
・ジャックの位置。

ハンマーの落下音の大きい場合の原因
・キーバックレールクロスの硬化。
→柔軟で狂いの少ないものと貼り替える。
・ハンマーレールとシャンクの間隔が狭すぎる。
→ハンマーレールをジャンクより4~5㎜下げる。
・ハンマーシャンクローラースキンの硬化。
→ローラーの整形、交換。
・ウイペンヒールクロスの硬化。
→新しいものと貼り替える。
・バランスホールの下部がゆるすぎる。
→埋木する。




 理論と作業工程
 第1章 ピアノ概論
 1 音楽の知識
 楽典
 西洋音楽史
 楽曲
 作曲家
 音楽産業
 2 楽器の知識
 楽器の分類
 ピアノの種類
 ピアノ発達史
 世界各国のピアノ
 使用と保守管理

 第2章 ピアノ構造論
 機構と材料
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構
 外装

 第3章 ピアノ調律論
 音の性質
 ピッチ
 平均律と各種音律
 検査方法
 張力計算
 カーブ
 調律音程

 第4章 ピアノ整調論
 手順及び寸度
 関連工程
 症状別対処法
 機能点検

 第5章 ピアノ修理作業
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構





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