ピアノ調律師の基礎知識

 打弦機構 / ピアノ構造論

打弦機構とは、奏者によって加えられるあらゆる種類の打鍵運動を完全に制御し、それを確実に伝達することによって、ハンマーの打弦運動に変える一連の装置であり、アクションと鍵盤で構成されます。

 鍵盤

鍵盤とキーフレームで構成されます。鍵盤は、その中央に位置するバランスホールを支点とするテコであり打鍵による押し下げ運動を押し上げ運動に変えてアクションに伝達します。
鍵盤材料としては比重が小さく強度が大きい松(スプルース)素材を選択して使用します。
鍵盤は吸湿や乾燥によって隙間が不揃いになるのを防ぐために上面が板目、側面が柾目になるように一枚にはぎ合わせた板から白鍵と黒鍵を切り抜いて作ります。
通常88鍵ピアノの白鍵幅は1220~1230㎜、オクターブ幅は165.5㎜、白鍵1本の幅は22.3~22.8㎜、黒鍵幅は9.5㎜です。


 アクション -アップライトピアノ

アクションの構成
アクションは、3つの主要なアッセンブリーと数本のレール類および金物類によって構成されています。それらは木材、繊維類、皮革類、金属類あるいはプラスチック等それぞれにことなる性質の素材からなり、しかも高い精度を要求されるので、その取り扱い、管理には十分留意する必要があります。
・ブラケット
・センターレール
・ハンマーレール
・レギュレーティングレール
・ジャックストップレール
・ダンパーストップレール
・ダンパーロッド
・ソフトアングル
・フレンジガイドワイヤー
・ハンマーバットアッセンブリー
・ウイペンアッセンブリー
・ダンパーアッセンブリー

センターピン
材質は真鍮で、切断には専用のカッターを用いる。
・バットフレンジセンターピン
・ジャックフレンジセンターピン
・ウイペンフレンジセンターピン
・ダンパーフレンジセンターピン

グランドピアノとの相違点
・打弦方向の違い。
・スプリングなどによる補助(連打・止音など)。
・鍵盤比は3:2。
・ソフトペダル機構はシフトせず打弦距離短縮。
・連打性能は1秒間に約7回。

 アクション -グランドピアノ

アクションの構成
アクションは、ハンマー、サポート、ダンパーの各アッセンブリーと数本のレール類および金物類で構成されているが、UPのそれとは異なり、ダンパーアッセンブリーのみはアクションの他の部分とは完全に分離されている。それらが木材、繊維・皮革類、金属類またはプラスチック等それぞれにことなる性質の素材からなり、しかも高い精度を要求されるのでその取り扱い・管理に十分な注意が必要なことはアップライトと同様である。
・ブラケット
・シャンクレール
・サポートレール
・レギュレーティングレール
・ハンマーレストレール
・ダンパーレバーレール
・ダンパーリフティングレール
・ダンパーガイドレール
・ダンパーストップレール
・フレンジガイドワイヤー
・ハンマー・シャンクアッセンブリー
・サポートアッセンブリー
ヘルツ型、シュワンダー型
・ダンパーアッセンブリー

レペテティションレバー
ジャック運動を助け連打が容易にできる装置でありハンマーの重さを支えジャックが速やかに元の位置に戻ることを可能にさせる。1821年フランスのエラールが発明したとされている説が有力。
アクション及びダンバー関係に使用されるレール類
・ハンマーレール
・ハンマーシャンクレール
・サポートレール
・ダンパーガイドレール
・ダンパーレバーレール
・ダンパーストップレール
・ソフティングレール

アップライトイアノとの相違点
・打弦方向の違い。
・レペティションレバーの連打性能への貢献。
・鍵盤比2:1。
・シフトペダル機構、ソステヌートペダル機構。
・連打性能は1秒間に約14回。




 理論と作業工程
 第1章 ピアノ概論
 1 音楽の知識
 楽典
 西洋音楽史
 楽曲
 作曲家
 音楽産業
 2 楽器の知識
 楽器の分類
 ピアノの種類
 ピアノ発達史
 世界各国のピアノ
 使用と保守管理

 第2章 ピアノ構造論
 機構と材料
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構
 外装

 第3章 ピアノ調律論
 音の性質
 ピッチ
 平均律と各種音律
 検査方法
 張力計算
 カーブ
 調律音程

 第4章 ピアノ整調論
 手順及び寸度
 関連工程
 症状別対処法
 機能点検

 第5章 ピアノ修理作業
 発音機構
 打弦機構
 ペダル機構







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